オフィシャルブログ

第5回看板製作雑学講座

皆さんこんにちは!

T SIGN SOLUTIONS、更新担当の中西です。

 

新年あけましておめでとうございます

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

看板は、商業施設や店舗の「顔」となる非常に重要な要素です。人々の目に留まりやすいデザインと、強風や雨などの環境に耐える安全性を兼ね備える必要があります。そのため、看板工事には緻密な計画と実施のプロセスが求められます。本記事では、看板工事の一般的な順序を深掘りし、各ステップの重要性と注意点について詳しく解説します。


1. 要望のヒアリングと現地調査

看板工事の最初のステップは、クライアントの要望を丁寧にヒアリングすることです。この段階では、以下のような要点を確認します。

  • 看板の目的:集客、案内、ブランドイメージの向上など。
  • 設置場所:ビルの壁面、屋上、敷地内など。
  • ターゲット:通行人、車両の運転者、地域住民など。
  • デザインのイメージ:色、フォント、ロゴの有無など。
  • 予算と納期。

ヒアリングが完了したら、次に現地調査を行います。現地調査では、以下のポイントを確認します。

  • 設置予定のスペースのサイズや形状。
  • 地域や周辺環境(風の強さ、日照条件など)。
  • 電気配線や基礎工事の必要性。
  • 法的な制約(広告条例や建築基準法など)。

この段階での正確な情報収集が、後の工程のスムーズな進行と看板の完成度に直結します。


2. デザインと設計

次に、看板のデザインと設計を行います。この段階では、クライアントの要望をもとにプロのデザイナーがアイデアを形にしていきます。

  • デザイン案の作成
    デザインは、看板の第一印象を決定づける重要な要素です。色彩心理学やフォントの選び方など、視覚的なインパクトを考慮して、複数のデザイン案を作成します。この際、クライアントのブランドイメージに合ったデザインを重視します。
  • 設計図の作成
    デザインが確定したら、それをもとに設計図を作成します。設計図には、看板のサイズ、取り付け方法、使用する素材、電気配線の詳細などが記載されます。設計段階で構造計算を行い、安全性を確認することも重要です。

3. 見積もりと契約

デザインと設計が確定したら、次に見積もりを提示します。見積もりには以下が含まれます。

  • 素材費:アルミ、ステンレス、アクリル板などの使用材料。
  • 工事費:取り付け作業や電気工事など。
  • デザイン費:デザイン制作にかかるコスト。
  • 運搬費:看板の運搬や設置場所への搬入コスト。

クライアントが見積もりに合意した時点で正式に契約を結び、工事のスケジュールを確定します。


4. 法的手続きと許可申請

看板工事を進めるためには、法的な手続きや許可申請が必要です。特に屋外広告物を設置する場合、多くの自治体で「屋外広告物許可申請」が求められます。

  • 広告物許可申請
    看板のサイズや設置場所が地域の条例に適合しているかを確認し、必要な書類を役所に提出します。場合によっては、申請が通るまで数週間かかることがあります。
  • 建築確認申請
    ビルの屋上や外壁に大規模な看板を設置する場合、建築基準法に基づく申請が必要になることがあります。この際、設計図や構造計算書が求められることもあります。

法的手続きを怠ると、罰則を受けたり看板の撤去を命じられたりする可能性があるため、専門家の指導のもとで確実に進めることが重要です。


5. 看板の製作

許可が下りたら、いよいよ看板の製作に入ります。この段階では、以下のような作業が行われます。

  • 素材の加工
    設計図に基づいて、アルミやアクリル、ステンレスなどの素材を加工します。レーザーカットやCNC加工を使って、細かいデザインを正確に再現します。
  • 塗装や印刷
    デザインに合わせて塗装や印刷を行います。耐候性の高い塗料やUV印刷を使用することで、長期間にわたって色褪せしにくい看板を作ります。
  • LEDや照明の組み込み
    電飾看板の場合、この段階でLEDやネオン管を組み込みます。明るさや光の方向を調整し、夜間でも見やすい看板を作ります。

6. 現場での設置工事

看板が完成したら、現場での設置工事を行います。この段階では、高度な専門知識と技術が求められます。

  • 基礎工事
    地面や壁面に看板を固定するための基礎工事を行います。特に大型看板の場合、強風に耐えられるようにしっかりとした基礎を作る必要があります。
  • 看板の取り付け
    クレーン車や高所作業車を使用して、看板を設置します。取り付け作業では、安全第一で行うことが求められ、作業員がヘルメットや安全帯を着用することが義務付けられています。
  • 電気工事
    電飾看板の場合、電気配線を接続し、点灯テストを行います。電圧や照度を調整し、安全に使用できるよう確認します。

7. 完成後の確認と引き渡し

設置工事が完了したら、最終的な確認を行います。この確認では、以下の項目をチェックします。

  • 看板の仕上がりがデザイン通りになっているか。
  • 照明や電飾が正常に機能しているか。
  • 看板がしっかり固定され、安全性が確保されているか。

すべての項目をクリアしたら、クライアントに引き渡します。この際、看板のメンテナンス方法や保証内容について説明を行い、必要に応じてアフターサービスの契約を結びます。


8. メンテナンスとアフターケア

看板は設置後も、定期的なメンテナンスが必要です。特に電飾看板や屋外看板は、経年劣化や気象条件によるダメージを受けやすいため、以下のようなケアが求められます。

  • 照明や電球の交換。
  • 塗装の再施工や清掃。
  • 看板の固定部の緩みチェック。

クライアントが長期間にわたって安心して看板を使用できるよう、メンテナンスプランを提案することも、プロとしての重要な役割です。


まとめ 看板工事は、単なる「取り付け作業」ではなく、デザインや安全性、法的な手続きなど、複数のプロセスが緻密に絡み合った総合的な作業です。各ステップを丁寧に進めることで、見た目の美しさだけでなく、長期間にわたって安全に使用できる看板を実現することができます。

店舗や施設の魅力を最大限に引き出すため、プロの業者と協力して理想的な看板を設置してみてはいかがでしょうか?

 

T SIGN SOLUTIONSは長崎県の企業ではありますが、その他近隣佐賀・福岡・熊本エリアなど、幅広いエリアにも対応しています。

他社で一度依頼かけたけど無理だと断られた製作でも、弊社では臨機応変にご対応できる可能性がございます。

確かな技術力・豊富な経験で、様々な項目に対応しております。

お問い合わせはこちらから!